通常のノートパソコンの使い方が劣化を招く
前述のような特質を持つリチウムイオン電池は、その大容量をノートパソコンで歓迎されると同時に、ノートパソコンでの利用では致命的な欠点を持っていることが分かる。
モバイルノートパソコンは発熱しやすく、その結果、バッテリーの温度は気温よりも高くなり、劣化しやすい環境になっていると思われる。上のキャプチャはフリーソフト「HDD温度計」で、ハードディスクの温度を示しているところ。同室のデスクトップパソコンのHDD温度が35℃程度なのにノートパソコンでのHDDは50度近くになっている。
すなわちノートパソコンはAC電源のあるところではACアダプタを使って利用されるのが普通だ。その結果、Dell バッテリーはモバイルとして使った時以外は「満充電(自然放電中)」になりやすい。
そのような条件である上に、モバイルノートパソコンはそのサイズ故に十分な冷却対策がしにくいことが多く、発熱しやすい。apple バッテリーもこのようなパソコンに取り付けている以上、温度の上昇は避け難く、この点も劣化速度を促進させる。
メーカーはこの点について事実上「知らんふり」である。しかも予備IBM ThinkPad X60バッテリーにはどこのメーカも大概1万円以上の値段をつけている。
そりゃあそうだろう、メーカーとしては1年以上持てば保証は切れるのだし、毎年毎年新しい製品を出していくメーカにとって、3、4年以上同じ製品を使う人など、知ったこっちゃない、というのが正直なところだろうから。
それでもメーカは誠実に対応するなら、バッテリーを長期間劣化させないためのアドバイスや手法をもっと検討・強調すべきだと私は思う。
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